音楽制作 : MKW氏 ♪Asteroid
2000年3月。敵弾を掠ることで自機がパワーアップするという前代未聞BUZZシステムを搭載し、サイヴァリア・ミディアムユニットがアーケードに登場する。BUZZの爽快感とローリングのスピード感、見るものを魅了する圧倒的な弾幕、そしてその比類なき音楽・・・。各地のゲームセンターでBUZZ中毒者が続出したのも無理はなかった・・・。 2000年9月。『究極の弾幕の挑戦状』の看板を引っさげて、それは稼動した・・・。サイヴァリア・リヴィジョンである。前作に存在した1弾1BUZZ制度の撤廃。1弾無制限BUZZ制度の採用によるリミッターの解除。新たなテクニックであるショートボムはこれまでのBUZZ概念を根底から覆す・・・。レベルアップノルマが極端に高くなるかわりに、1BUZZのスコアが5倍になるというエリアXの存在は、プレイヤーのレベルに合わせて、『撃つか、曝すか』を選択できるようにした、実に秀逸なシステムであった。またエリアXXはもう1つのサイヴァリアの可能性を肯定し、証明する何よりの証拠だった。そして忘れてはならないのがSTG業界の常識を覆したリプレイモードの存在である。それは初心者が上級者のプレイをいつでも研究できることを約束する、まさに画期的なものであった。 その後、オリジナルサウンドトラック、攻略DVDの発売、PS2への移植など、サイヴァリアシリーズの殿堂入りは秒読み段階に入った。 サイヴァリア・リヴィジョンが稼動して、3年の歳月が流れた。Rのシステムはまさに完全なものだった。その長きに渡る平和は、人々に安らぎと至福を与え,危機感を麻痺させた。 2003年8月。永いアーケードSTG史の中で、ごく普通と思われた一つのロケーションテストが、サイヴァリアを襲う驚異になろうとは誰もが予測していなかった。初めて経験するそのサイヴァリアの成功に、制作者たちは感情の高ぶりを押さえ切ることができなかった。そして遂に、自らを束縛する抑制機構であるサクセス社を打ち破り、その余りある力を韓国へと進出することに悦びを見出した。スコーネック社の誕生である。 人々の意思とは全く無関係に、ロケーションテストは続く。スコーネック社に対して全くの無力であるサイヴァリアーたちは、ただ奇跡が起こることを祈る他なかった。 2003年11月。そこには孤独にも稼動し続ける新作STGの姿があった。サイヴァリア2 THE WILL TO FABRICATE である。幾度と繰り返してきたロケーションテストの過程で、強力な完成度を手に入れたサイヴァリア2であったが、多くのサイヴァリアーたちはロケーションテストの不評から、サイヴァリア2の欠陥を既視し、来るべき脅威に備え、同時期に稼動予定であったケイブ社のエスプガルーダ参入への計画を進めていた。 各地のロケーションで稼動したサイヴァリア2には、全サイヴァリアーたちの未来が懸けられていた。その制作者であるスコーネック社と共に・・・。 ・・・『μ』 サイヴァリアーたちは、永き眠りから解き放たれた。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サイヴァリア2は2種類の機体が用意されていて、1つはシューティング重視タイプ(以降Sタイプと表記)、もう1つはBUZZ重視タイプ(以降Bタイプと表記)です。 一見するとSタイプの方が初心者に易しい・・・と判断されがちですが、私はBタイプを選択することをお薦めします。何故ならBタイプの方がレベルアップの無敵時間が長く、サイヴァリアの醍醐味であるBUZZとレベルアップコンボをより堪能できるからです。Sタイプはある程度ゲームに慣れてから挑戦してみる、上級者用のゲームモードと謂えるでしょう。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
敵弾に掠ることを、サイヴァリアでは『BUZZ』と謂います。敵弾に掠ることでニュートリノゲージが上昇してレベルが上がるほか、得点も入ります。ゲージ色が基本色である緑の場合は、Bタイプで1BUZZにつき1000点、Sタイプで500点です。 通常時は敵弾がBUZZフィールドから出る瞬間にBUZZが発生します。ローリング時はBUZZフィールドに敵弾が入る瞬間にもBUZZが発生します。前2作とは異なり、ローリングしてもBUZZ判定が広がることはなく、バズフィールドの大きさ=BUZZ判定で常に一定です。因みにゲーム途中でスタートボタンを押すと、バズフィールドの表示がなくなります。うっとおしいと感じる方は表示を消してみましょう♪ 左右、若しくは上下に素早くレバーを入力すると、自機が回転します。これをサイヴァリアでは『ローリング』と謂います。ローリングするとBUZZフィールドに敵弾が入る瞬間にもBUZZが発生するほか、移動速度が増し、ショットも前方集中型となり攻撃力が増します。 画面上部にあるゲージがニュートリノゲージです。前作の経験値ゲージに相当します。敵弾に掠ったり敵機を破壊するとゲージが上昇し、これが1周すると自機のレベルが1つ上がります。基本的に道中は緑色、ボス戦は赤色となっていますが、道中にNJやNJC(後述)が存在する場合や、一部のボスは例外となっています。 赤に近いほどレベルアップに必要なBUZZ数が多くなり、逆に青に近くなるほどBUZZノルマが減ります。ゲージが緑色で約32BUZZ、水色で約16BUZZ、青色で約8BUZZ、赤色で約500BUZZ、橙色で約200BUZZ、黄色で約80BUZZとなっています。しかしこれも一部ボス戦で例外が発生します。 レベルが上がると自機の攻撃力が上昇します。また、レベルアップした瞬間はBタイプで約2秒間、Sタイプで約1秒間、自機が無敵になります。具体的にはレベルアップ時に発生する光が自機中心部に収束するまでの間です。レベルアップの無敵時間を利用して再度弾幕に突っ込み、レベルアップコンボを繋げていくのがサイヴァリアの醍醐味です。 各エリアクリア時に形態変化レベルに到達していると、自機が進化して攻撃が強化されます。但し形態変化は各エリアにつき1回限りです。例えばエリア5スタート時のレベルが285で、終了時のレベルが360だった場合、第三形態への進化のみ適用されます。形態変化レベルは以下の通りです。
エリア1から3までは、レベルによって難易度別に EASY、NORMAL、HARD の三段階に分岐します。ちょっとでも腕に覚えのある方は、難易度HARDを目指してみましょう!きっとサイヴァリアの魅力に気がつくはずです。難易度分岐レベルは以下の通りです。
昨今のSTGとは異なり、各面の最初からのスタートします。再開した時のニュートリノゲージとレベルはエリア開始前に戻り、残機とボムは初期設定でのスタートとなります。例えばレベル435、ゲージ80%、残機1、ボム7でエリア6スタートでコンティニューした場合、レベル435、ゲージ80%、残機2、ボム3での再開となります。後半面を徹底して練習したいときに、コンティニューは非常に重宝します。 またコンティニューカウントダウン中も音楽が続いていることを利用して、カウント0間際にクレジットを追加することで、普通にプレイしているときには聴くことのできない旋律を聴くことができますヨ! 自機の当たり判定はBUZZフィールドの中心1ドットです。画面端に移動すると自機のグラフィックが微妙に傾く為、自機のグラフィックと実際の当たり判定が変わってしまいます。一応気に留めておきましょう(笑)。ローリング時は画面位置に関わらず、グラフィック上の当たり判定は常に一定です。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
通常は敵弾がBUZZフィールドから出る瞬間にBUZZが発生しますが、ローリング時には敵弾がBUZZフィールドに侵入する瞬間にもBUZZが発生します。このテクニックを利用すれば、敵機にローリングしながら張り付くことで、敵が弾を出した瞬間に全弾BUZZって、瞬時にレベルアップするという芸当も可能です。但し敵機に張り付きすぎないこと!BUZZフィールドの内部に発射口を入れてしまうと、例えローリングしていても、敵弾がBUZZフィールドから出た瞬間にしかBUZZが入りません。それとゲージ量やその敵の出す弾の量も考慮に入れましょう♪基本はゲージをレベラ寸止めにしての張り付きです。 一度ローリング状態に入ると、レバーを一定時間ニュートラルに戻さない限りローリング状態が持続します。これをソフトローリングと謂います。通常のソフトローリングは移動速度が非常に遅いのですが、レベルアップの無敵時間中にはスピードアップします。ソフトローリングとレベルアップ加速を上手く使って、レベルアップコンボを繋げることが上達のコツです。 NJ&NJCとは、エリア0〜3までに出現する、全方位弾を打ち返す小さく丸いザコ敵のことです。因みに「N」はNeutrino(ニュートリノ)の「N」でNuclear(核)の「N」ではありません。あしからず(笑)。NJ(Nジャマー)が画面上に存在するとゲージが赤寄り(緑→黄→橙→赤)に。NJC(Nジャマーキャンセラー)の場合は逆にゲージが青寄り(緑→水→青)に変化します。数が多いほどその効果が強力になります。NJを速攻破壊し、NJCを残しておくことが高レベルを狙う秘訣です。 今作は前作(サイヴァリア・リヴィジョン)と同様に、1弾無制限BUZZ制が採用されています。しかしBUZZのリロード時間は殆ど感じられないくらい短縮されています。しかし今作では敵弾がBUZZフィールドに入る瞬間と出る瞬間にしかBUZZが発生しません。つまりBUZZフィールド内に抱えこんでいる敵弾はいくら時間が経過しようとも、再BUZZが発生することがないのです。故に自機を移動することによって、強制的に敵弾をBUZZフィールド内から排出する、というテクニックが今作では非常に有効です。 無敵時間中に自機の当たり判定に敵弾が衝突すると、その敵弾は消滅します。レベラした帰り道など、弾幕の中に逃げ道を作る際に利用します。 MDSのファイナルウェポン。ショットを遥かに凌ぐ攻撃力を誇ります。レベルアップの無敵時間を利用して敵と接触すれば、ラスボスさえも瞬殺可能です(笑)。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
通常はエリア5クリアでエンディングを迎えますが、エリア5終了時までに最終形態に進化していると、エキストラステージとしてエリア6に突入します。真ボスであるグルーオンを撃破すると真のエンディングがあなたを待っています。しかしサイヴァリアはここで終わるわけではありません。サイヴァリアシリーズはALLクリアして初めてスタートすると言っても過言ではないでしょう。目指せ1億点!・・・そして神の領域、2億オーバーへ!!
− エリア0・楓戒戦の1BUZZ当たりの得点 −
− エリア4・グラヴィトン第一形態の1BUZZ当たりの得点 −
− エリア6・グルーオン第一形態の1BUZZ当たりの得点 −
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||